2回目は、＃16 FW三浦稜介選手のインタビューをお届けします。持ち味であるスピードを武器に、今後の更なる活躍を期待される彼が、これまでの歩みやシーズンの意気込みを語ります。

――まずはアイスホッケーを始めたきっかけを教えてください。
　苫小牧という土地柄もあってか、2歳上の兄（三浦大輝選手・横浜グリッツ所属）や周りの友達がホッケーをしていたので、自分も3歳頃から始めていました。野球をやっていた祖父が、なぜか僕たちにホッケーをやらせたかったようで、祖父がいつも練習の送迎をしてくれていたことを覚えています。

――どんな子どもでしたか？
　幼稚園の頃からホッケーチームに入っていましたが、当時から人見知りでおとなしい性格でした。すぐに心を開くことができないので、友達と打ち解けるにも少し時間がかかりますが、一度仲良くなるとたくさん話すようになります。

――ポジションは最初からFWだったのですか？
　中学生まではセンターを任されていましたが、高校からはウイングを希望しました。スピードをいかしてがむしゃらにゴールを狙う、泥臭いプレーが自分のスタイルだと思っているので、ウイングでその強みを発揮したいです。

――高校時代はキャプテンも務めていましたが、印象に残っていることは？
　自分は話すのがあまり得意ではないので、キャプテンとしてチームをまとめるのが難しかったです。同期には中島照人選手（HCメラノ所属）や、今勇輔選手の弟の今大和選手（ダイナックス所属）がいて、周囲に支えられながらなんとかやり遂げました。特に印象に残っているのは、3年生のインターハイ決勝で白樺学園のGK佐藤永基選手から得点を奪えず、0‐3で負けたことです。とても悔しく、キャプテンとして責任を強く感じました。

――では、大学時代に印象に残っていることは？
　大学時代はユニバ（ワールドユニバーシティゲームズ）を目標にしていたので、3年生の時にユニバ日本代表としてアメリカ・レークプラシッドで行われた大会に出場したことが一番の思い出です。中島照人選手や佐藤永基選手、木村俊太選手などと一緒で、試合はもちろん、それ以外でもとても刺激的な時間を過ごすことができました。

練習中の一コマ。全体練習が終わった後も、佐藤永基選手と共に自主練に励む姿が印象的

――レッドイーグルスに入団を決めたきっかけを教えてください。
　日本代表選手が多く、強いレッドイーグルスは子どもの頃からの憧れでしたが、自分はまだそのレベルに達していないと感じていたんです。それでも、アジアリーグでプレーできる環境を探していた大学3年の時に声をかけてもらいました。当時は就活が忙しく、一度は断ろうと考えましたが、チームを訪れた際に『できるかどうかではなく、挑戦したい』という気持ちが強くなり、入団を決めました。

――実際にレッドイーグルスに入団した感想は？
　ポジション争いなどで大変な部分もあり、正直しんどいと思うこともあります。また、リーグが始まってからはプロの世界の厳しさを実感していますが、最近ではその厳しさも少しずつ楽しめるようになってきました。

――10月5日のフリーブレイズ戦での初ゴールついて聞かせてください。
　開幕から8試合、ずっとノーポイントだったため、とにかくポイントを取りたかったです。初ゴールを決めた時は、『やっとゴールできた』という気持ちでした。その時のパックは、家の玄関に飾るつもりです。

――今後の目標を教えてください。
　これまで、いろいろなところで今シーズンの目標を『1試合1ポイント』と言ってきました。今後もポイントを取ることにこだわりつつ、シュートブロックやバックチェックなどの献身的なプレーでチームの勝利に貢献したいです。

――最後にワシスタントの皆さんにメッセージをお願いします。
　
　まだ、思うように活躍できていませんが、今後成長して、皆さんに得点シーンをお見せできるよう頑張ります。今後も応援よろしくお願いします。

【プロフィール】
三浦稜介（みうら・りょうすけ）
生年月日：2001年7月16日
血液型：A型
苫小牧市出身／緑小学校ー和光中学校ー駒大苫小牧高ー明治大学